音楽
こおろぎや鳥やロボットになることと恋愛は似ている。あるいは、養子になることと恋愛は似ている。それは、最高に幸福な気分であると同時に、最高に絶望的な気分でもあるという点において、似ている。 朝、電車の中で鶴岡龍とマグネティックス『LUVRAW』を聞…
江ノ島 オッパーラ きむら
帰り、新宿ツタヤで少年ナイフ「BURNING FARM」など借りる。 「BURNING FARM(焼畑農業のうた)」はファーストアルバムだけれど、自分が今いったい何を聞いているのかわからなくなり、実存が危うくなるくらいくだらない。このまま銀行強盗でもやれそうである…
「鬼太郎で一番好きな回は?」と聞かれてまず答えるのはもちろんバックベアード軍団率いる西欧妖怪軍団と鬼太郎率いる日本妖怪軍団が戦をする回だけれども、じつはもうひとつ大好きな回があって、それは死んだ父親を蘇生させるために、小学生の女の子が鬼太…
Jintana&Emeraldsの「Destiny」を聞く。 当然海外のグループかと思っていたが、調べると現代のヨコハマの男女グループで写真を見るとかなりチャラい。 横浜時代にこのアルバムに出会っていたなら、山下埠頭で一日中フルーツの缶詰の検品の アルバイトなんか…
夜、新宿ビックカメラでレコードプレーヤーを買う。 大学のころ、一度レコードプレーヤーを買ったが、当時は経済が破綻していたので、すぐに売ってしまった。 早速なにかレコードを買おうと思って、ディスクユニオンへ。ジム・オルークに会う。タンジェリン…
夜、高円寺のレコード屋で2枚ジャケット買い。1枚は家の軒先で男がギターを弾いているのを子ども2人が見ているのと、もう1枚は「speed」「drug」と書かれたレーシングカーがのっているもので、レジへ持っていくと「なにか音楽やられているのか」 聞かれるの…
朝、CANの「CAN」を初めて聞いていて、「Sunday Jam」をどこかで聞いたことがあった。以前、ジャイルズ・ピーターソンのラジオで毎週かかっていたParadise Bangkok Molam International Bandというタイのグループがカバーしているのをどこかで聞いた。「Sund…
夕方、渋谷。 ヴェーラで清水宏『花形選手』。 東急で母の日の花を買う。花々しい花を買おうと思ったがなかったので、赤と桃のカーネーションを買う。花を買ったり、贈ったり、特に売ったりするというのは、よく考えてみるとかなり意味がわからないが、花屋…
夜、渋谷、wwwでVIDEOTAPEMUSIC『世界各国の夜』発売記念ライブ。wwwは元映画館だというので、巨大なスクリーンがある。 葬送というよりも蘇生の儀式のようだだった。彼らの演奏に合わせてスクリーンの人物たちがセリフを吐き歌い踊る。いや、むしろスクリー…
疲労と風邪の高熱で、もうほとんどいい、帰らせてくれと思いながらやわらかいソファに座って目前の坂本慎太郎の黄色いTシャツの背中を眺めていたりしたから、あれは夢だったのではないかと、金曜の夜中のGグラスルーツを思い出す。そこでたしか誰かDJがある…
夜、高円寺、中川君に会う。 東高円寺 、GRASSROOTSで朝までVIDEOTAPEMUSICのライブと高城晶平やDJ 2741(坂本慎太郎)のDJ。 GRASSROOTSは初めて来た。店の前に看板など出ておらずわからなかったが、ドアから坂本慎太郎が出てきたのでそこだろうとわかった。…
電気グルーヴ『SINGLES and STRIKES』の「Popo」聞いていて、ポンキッキだったから普通にSLの歌として聞いていたが、改めてこれだけ聞くとかなりやばいなと思う。歌詞書くとき薬やってたんじゃないか?と思って付録の冊子の対談読むと石野「歌詞のテーマはア…
中川君と早稲田祭で岡村靖幸、清竜人25のライブ。 岡村靖幸も最高だったが初めて見た清竜人に度肝抜かれた。周りの6人の女の子は清竜人の第1夫人〜第6夫人であり、つまり清竜人に所有されてしまっている。それでもサイリウムを振るファンが2人いたが、これは…
1年前にパソコンが壊れてからアイポッドの中身が更新されていない。そろそろ新しい歌が聞きたいと長らく思っていたが、今日アイポッドを適当にいじっているとラジオが聞けることがわかりラジオを聞き始めた。 昔からテレビとビデオしか見てこずラジオは全く…
恵比寿、中川君に会う。 リキッドルームで森は生きているとオウガのライブ。スモークの中の黄色い逆行で出戸君の輪郭だけが黒く浮かび上がり、左腕を規則的にピストンさせ、キュインキュイン音が反復されるとき、さながら『ゲームの規則』の自動人形のようで…
「映画は音楽に嫉妬する」とは黒沢清の言葉。ラストバウスでのゆらゆら帝国ライブはあまりに官能的だった。音が全身に触れ膝蓋腱反射が体の至る所で起きた。 なぜベースをやっている男はもてるのか?という疑問にたいし、「子宮に響かせることができるので」…
夕方、吉祥寺、ナカガワ君に会う。 バウスで大根仁『ゆらゆら帝国 2009.04.26 LIVE@日比谷野外大音楽堂』。瞳孔開きっぱなし鳥肌立ちっぱなしだった。体中の至るところで何度も膝蓋腱反射のような反応が起こって体がバカになった。 坂本慎太郎のダンス。亀…
浅野温子が生放送のテレビ番組に出ているとハラハラさせられる。音を奏でてしまっているというか、歌い出してしまっている。勝手に一人で歌い始めてしまっている。 岡村靖幸や松田聖子、そして昨日のライブの倉内太がそうだった。ある瞬間のあの独特の笑みは…
日中、関内のベローチェで過ごす 小沢健二を聞いていて「〜なのさ」「〜さ」の便利さについて考える。「〜なのさ」という言葉を使えば暴力的な言葉も暴力にならずに何でも言えそうだしドラッグのような言葉だなと思う。今後じゃんじゃん使っていこう。 夜、…
夜、鶯谷(鶯谷は一番好きな駅のひとつ)、中川君と東京キネマ倶楽部で前野健太とソープランダーズのライブ。 「ロマンスカー」のジム・オルークのアレンジが良かった。たとえば小田急ロマンスカーを知らない外国Nの方がロマンスカーという言葉からイメージ…
ティム・バートンの「ビッグ・フィッシュ」があれほど感動的なのは、まず、あの親父が親父としての威厳を守り通したからだ。たとえ息子と絶縁しそうになろうと、親父としての威厳を保ち続けるために、親父は一歩も退くことなく、自らが語って来た物語を真実…
映画部門(ベスト10) 1.「ヒア アフター」 クリント・イーストウッド 1.「東京公園」 青山真治 1.「NINIFUNI」 真利子哲也 1.「5windows」 瀬田なつき 1.「サウダーヂ」 富田克也 6.「ザ・ウォード」 ジョン・カーペンター 6.「ゴーストライター」 ロマン…