2011-11-01から1ヶ月間の記事一覧

クリシェ

今日やっと「nobody」36号・「サウダーヂ」特集を購入し読み始めたところ、早速、廣瀬純さんの文章「OUTRA VEZ...,MAS!」に感動させられている。 「クソとはクリシェのことであり、クリシェがそっくりそのまま生きられてしまうという事実のことである。」・…

「東京上空いらっしゃいませ」 相米慎二

牧瀬里穂の演技はヘタクソと言えばまったくヘタクソだし、鶴瓶はやはり鶴瓶でしかないし、中井貴一も(「今の僕らにとって」にすぎないかもしれないが)ミキプルーンにしか見えない。そして僕個人としては、30を過ぎてフレッシュさを失ってしまった牧瀬里…

「あ、春」 相米慎二

東京フィルメックスの相米慎二特集で「あ、春」と佐藤浩市のトークショーを見た。亡くなって病院のベッドに伏している笹一(山崎努)の服の中で、笹一が温めていた鶏のタマゴが孵っているという感動的なシーン。言葉にしてしまえば、失敗に終わること間違いな…

土日

土曜日、聖蹟桜ヶ丘でやっている多摩映画祭に行った後、府中に住んでいる友人のナカガワ君宅に泊まらせていただいた。 朝、熱いブラックコーヒーを淹れてくれたり、頼んでもいないのに手作りのフレンチ・トーストを提供してくれたのにはカルチャー・ショック…

君はそう決めた

11月18日にリリースされる坂本慎太郎のアルバム「幻とのつきあい方」。 レンタル開始まで待とうかと思っていたのですが、今日アップされていた「君はそう決めた」を聴いて買うことに決めました。 高校の時にフランの懸賞で当たった、沢尻エリカの音楽ギフト…

「フェア・ゲーム」 ダグ・リーマン

瑛太は瑛太でしかないし、市原隼人も市原隼人でしかない。侍を演じていたって、野球青年を演じていたって、彼らはいつでもどこでも彼らでしかない。横浜の天気予報にいつも映し出される「ランドマーク・タワー」を見るときのように、彼らを見るときには萎え…

「セントラル・パーク」 フレデリック・ワイズマン

駅から大学まで毎日15人は追い抜く。歩く速さにはちと自身があるそんな僕を、軽々と追い抜いていくニューヨーカーたち。ニューヨークの速さには圧倒された。 信号無視は当たり前だ。ゴミの分別も必要ない。時間のムダだ。遅い奴は置いていかれる。 それで…

「乱れ雲」と「犬猫」とハイライト

キネカ大森で成瀬巳喜男の「晩菊」(1954)と(「人のセックスを笑うな」の)井口奈己の「犬猫」(2004)の二本立てを見た。 見事な演出が光っていて、どちらも素晴らしかった。なぜこの二本立てなのだろう。中心的な登場人物として女性が3人出て来るという…

「乱れ雲」 成瀬巳喜男

神保町シアターで成瀬巳喜男の「乱れ雲」を見た。古本まつりが開催されていたので、満席になるかと思いきや、ガラガラだった。 神保町シアターの常連たちは、この成瀬巳喜男の遺作、傑作中の傑作をきっと何十回と見ていて、別に今日見る必要もなかったのだろ…

東京造形大学

映画監督の諏訪敦彦さん、写真家のホンマタカシさん、建築家の鈴木了二さんによる「「郊外」と「わたし」の居場所」と題されたシンポジウムに参加するために東京造形大学に行ってきた。横浜から横浜線で40分ほどのところにある相原駅(もうすぐ八王子だ)…

「モデル」 フレデリック・ワイズマン

ユーロスペースでフレデリック・ワイズマン特集をやっている。今日は映画1000円デイだったので「モデル」と「ボクシングジム」を見た。「モデル」(1980) ニューヨークのモデル事務所に所属するモデルたちや、彼らを取り巻くカメラマンやエージェント、…