2012-01-01から1ヶ月間の記事一覧

母なるロシアはでっけえでなあ!−ボリス・バルネット特集

アーネスト・ホーストには1分やっても泣かされない自信があるが、ボリス・バルネットにはかれこれもう5,6回は一瞬で泣かされた。 それはあまりに単純な一瞬の出来事である。決して油断などしてはいなかったが、そのあまりの単純さゆえに、なにが起きたの…

「生きてるものはいないのか」 石井岳龍

ほとんど無名の、とくに強い印象を与えるわけでもない俳優たちが演じる大学生たちが、彼らのキャンパスで、サークルとか恋とか、彼らの日常トークをしている。その雑音にしか聞こえないトークをひたすら見せつけられ、聞かされるあまりの退屈さに、怒りすら…

「イエローキッド」 真利子哲也

小・中学校の頃、ケンカを見る快楽に何度も酔いしれた。ケンカをやっている本人たちからすればそれは悲劇なのだろうけれど、外側からそれを見ている僕らにとっては、緊迫したリアルな悲劇であると同時に、それは喜劇だった。悲劇と喜劇は紙一重なのだろう。…

「なみのおと」 濱口竜介、酒井耕

きのう、西麻布の「音楽実験室 新世界」で濱口竜介、酒井耕監督「なみのおと」を見た。 東北沿岸部で被災した6組の人々の「対話」を撮ったドキュメンタリーなのだが、被災した街を彼らが歩きながら話すわけでも、その瓦礫となった街が映し出されるわけでも…

ジャッキー・チェンがいいな

今日は赤坂TBSのスケートリンクでアイス・スケートをし、六本木「つるとんたん」でバカでかい器に入ったうどんに舌鼓を打ち、そして最後はカルアミルクとバーボンソーダ(がなかったのでハイボール)を味わって、素晴らしいひとときを過ごさせていただい…

「トゥー・ラバーズ」 ジェームズ・グレイ

憧れのお姉さんと知り合えたとき、牛乳がこぼれることなどお構いなしに牛乳配達用の台車を思いっきり引っ張って、団地の広場を全速力で駆け抜けるほど歓喜し、お姉さんにフラれたときには、世界の終わりのような表情を浮かべて手首を剃刀で切って自殺をはか…

やっぱり光石研

園子温の「ヒミズ」を見た。 染谷君も、二階堂ふみももちろん良かったし、渡辺哲も、でんでんもいいけれど、やっぱり光石研に痺れる。下り坂をトボトボと歩いてきて、染谷君に向かって最初に放つ「かあちゃんは?」の一言だけで、この父親のあらゆることが分…

水になった

ここ4日ほど謎のウイルスと闘っていた。 日曜の朝起きると、全身にとてつもないだるさを感じ、好物の朝食・紅シャケ定食ものどを通らないほどだった。熱いフロに入ってもそのだるさは一向に消えず、横浜に戻るために、そのまま「はくたか」に乗り込んだ。1…

エコリンクが赤く染まった!

フェリオのお祭り広場にある「エコリンク」でアイス・スケートをした。「10分ほど滑れば清水や荒川のように滑れるようになるだろう」と高をくくっていた。が、清水どころか、終始下駄をはいたボンバーマンのようだった。「歯が立たない」とはこのことだ。…