水になった

ここ4日ほど謎のウイルスと闘っていた。
日曜の朝起きると、全身にとてつもないだるさを感じ、好物の朝食・紅シャケ定食ものどを通らないほどだった。熱いフロに入ってもそのだるさは一向に消えず、横浜に戻るために、そのまま「はくたか」に乗り込んだ。1mm/秒でリクライニング・チェアを倒しつつ、越後湯沢までたどり着いた。電車で帰るときはいつも、「とき」の指定席の切符を取っていても、それを受け流して、その後の「たにがわ」の自由すぎる自由席に乗るのだけれど、今回は急いで「とき」に乗り込んだ。

横浜に着き1時間ほど睡眠をとると、だるさからは少し解放されたので、ブルク13に「リアル・スティール」を見に行った。少しなめていたが、少年の表情に何度も泣かされ、すごく良かった。

治ったと思っていたが、今度は腹痛と下痢に襲われた。驚くことなかれ、食べたもの、飲んだものが10分後には全て水になって出て来るのだ。「お菓子しか出ない」とか「フルーツが出て来る」といった話は聞いたことがあるが、はて、水とは。これはアイドルの自慢話にもならないし、まったく笑いごとではない。
セブンイレブンで購入したポカリスエットとみかんで、その後3日間ウイルスと闘った。もちろんすべて水となった。

そして先ほどようやく、長い闘いを終えたところである。
一体、なんだったのだろうか。インフルエンザとは違うようだし、単なる一般的な下痢とは思えない。エコリンクでできた傷口から、何らかのウイルスが侵入したのかもしれない。それは分からない。すべて水になった今となっては、真相もまた水に流れてしまった。