2012-03-01から1ヶ月間の記事一覧

サスペンス ― 「おとなのけんか」 ロマン・ポランスキー

目まぐるしく変化する登場人物4人の視線、そして、部屋の至る所に飾られた絵画や記念写真、鏡、窓の外に見える風景(ニューヨーク・ブルックリンが舞台のこの映画はパリで撮られたというから、これは恐らくCG)、外から聞こえて来る車の騒音、携帯電話の…

香も高き中学生 ― 「フィガロの告白」 天野千尋

かつて中学生だった経験のある男性ならば誰でも―野球部であった男性でも、ボードゲームクラブであった男性でも、そして支配者階級だった男性方も、虫のような生活を送っていた方々もきっと―そしてきっと女性も―少年が少女の家へ向かって自転車で走り出す姿を…

マシンの荒唐無稽さ ― 「大拳銃」「へんげ」 大畑創

アンゲロプロスやカネフスキーにさえ荒唐無稽さを勝手に見出し、カネフスキーがインタビューで「あれは宗教的象徴だ」などと語っていたときには面食らったが、それでも映画とは、まずひとつに荒唐無稽なものであり得るということは断言したい。 マシン(装置…

Meet Me in St. Louis

スコセッシの「映画100年アメリカ編」で紹介されていて気になっていたヴィンセント・ミネリの「若草の頃(Meet Me in St. Louis)」を見ました。 やはりとりわけ、トゥーティが泣き叫びながら雪ダルマぶっ壊すシーンは素晴らしかった。もうすぐセントルイ…

ミア・ハンセン=ラヴラヴ ジュリー・デルピーラヴ

3月4日からの日仏学院の特集「フランス女性監督特集」で、「あの夏の子供たち」のミア・ハンセン=ラヴの新作「グッバイ・マイ・ファーストラヴ」が見られるという。 なんとさらに、ミア・ハンセン=ラヴがやって来るというではないか!そして井口奈巳らと…