6月24日 カラオケ映画

昼、原宿vacantで志賀理江子『ブラインドデート』トーク
『螺旋海岸』のテキストにもたしか載っていて、今日もプロジェクターに映し出された、志賀理江子が自らの制作の方法論とし、スタジオにつねに貼っているという地図。中心に「うた」が配置されているこの地図を初めて見たときゾッとしたのは、中学2年のとき、「職業体験」の感想文集にマキノさんという女の子が書いていたものとそっくりだったからだ。それはまず「時の声が聞こえる」やいくつかのマークが書かれていて、たしか「そして私は歌いたい」で締め括られていた。
夜、新宿、中川君に会う。
豚珍館」でトンカツ食う。
武蔵野館でマーレン・アーデ『ありがとう、トニ・エルドマン』見る。小津のようである。それに『ニンゲン合格』の西島秀俊とか、90年代のいくつかの映画とか、最近だと五十嵐耕平の映画にあるようなーー「カラオケ映画」とでも呼びたいーー歌い疲れた深夜のカラオケボックスの異邦感というか空しさみたいなものや表情がふとした瞬間にあるのがすごくいい。最高に面白い。