5月29日 東京駅、結婚式

高校時代からの友人の結婚式に出席する。
式場は東京駅から徒歩3分のところにあり、赤レンガを見ることができる。富山から家族や友人や親戚を呼んで、東京で結婚式を挙げるには、新幹線も開通したことだし最もタイムリーで素晴らしいロケーションの式場だろう、僕も結婚式をやるならここでやりたいと思う。
この式を挙げるまでにいったいどれほどの複雑で困難な段取りを踏んできたことだろう。式を見、食事を食べながら、一生に一度のこのときを果たして僕はこんな祝い方でいいのだろうか?祝っても祝いきれない、と思う。友人はただただ立派に挨拶をし、身振りをする。
式が終わり、銀座の資生堂パーラーで2次会。女の子たちは美しいドレスを着飾っていて、それに対して男の子たちは僕を含めて8〜9割が岩や泥や沼みたいなので、前日に友人から「結婚式の2次会は婚活的な側面もある」という意見を聞いていたのでいっそう、女の子たちになんだか申し訳なくなる。
友人たちや女の子たちはみんなほんとうにすごくて、感動しながらもただただ呆気に取られた一日の帰り、友人3人と銀座からタクシーに乗って谷中の友人の家まで行く。途中、車内は沈黙が続いたので、助手席の新郎の友人が、「しりとりをしよう」と言ってしりとりが始まった。僕たちはしりとりをした。これは、今までで一番美しいしりとりだ。