2月14日 花屋の友人

朝から暖かいので体調もいいし気分もいいが、一方でこんな日は、満開の花びらと性と暴力の匂いもするので、おかしくなりそうである。「こんな日は花が飛ぶように売れる」と花屋の友人も言っていた。
実際、帰りの電車で、田んぼのカエルの鳴き声が大量に聞こえるばあちゃん家の夜の帰り路のようにくつろいでしまい、「あ、いけね」ということがあった。
夕方、新宿、中川君に会う。TOHOシネマで再び『キャロル』。
ボンベイ」でバターチキンカリーとサグ・パニール食う。
ビックロで6000円のスピーカー買う。ソニーのベースのトーンを調整できるもので、早速家で試したが、人生が10倍豊かになった気がする。複雑だったものごとが一挙にシンプルになったようだ。青春を取り戻したようである。
VIDEOTAPEMUSICの『世界各国の夜』を素晴らしいスピーカーで聞いていてふと頭をよぎった危険といえばあまりに危険な思いつきとは、このスピーカーと、さらにスクリーンとプロジェクターがあれば、他にはなにもいらないかもしれないという考えだった。実際、簡単なプロジェクターは1万円くらいで買えるだろうし、スクリーンも白い布で代用できるだろう。そこで『グレムリン』とかホン・サンスの映画を上映できるのだとしたらなんと素晴らしいことだろう。友人を呼んで上映会なんかもできる。しかしあまりに危険かもしれない。