5月24日 下奥井湯

昼、新宿、中川君に会う。
「ひつじや」で羊のスペアリブとチュニジアのビール飲む。安いし旨いし面白いし最高だ。
TOHOシネマズでニール・ブロムカンプ『チャッピー』見る。最高に面白い。
夜、近所の「小杉湯」でフロ。以前東扇島で働いていたころ、帰りに川崎のこの前燃えた簡易宿泊所の近くにある銭湯によく行っていた。そこの銭湯とはまったく雰囲気が違っていて、中学生なども来ているし女湯からは子供の声や若い声が聞こえた。ロビーにはフロあがりの小学生の子供がマンガを読んでいて、むかし毎週日曜に父と兄と3人で下奥井の銭湯に行き、フロあがりにカップリアルゴールドを飲みながら、花子さんの小説とマンガが一体になった本のマンガの部分――てるてる坊主に復讐として首をもがれたり、こけしに壁にめりこまされたり、いじめたカエルの汁を浴びた部分がカエル化したり――子供向けなのになぜかグロテスクな表現が多いマンガの部分だけ読んだ。日曜の夜は銭湯がいい。おばちゃんにお礼を言って下駄箱で靴を履いているとボンビーガールもちょうどやってきて入れ違いになる。素晴らしい銭湯である。フロ屋の前には大衆食堂もあって、フロあがりにここで飲んで帰りにビデオ屋でビデオを借りてボンビーガールと一緒に家で見る、という人生の最良の瞬間が容易に想像できるので高円寺はやっぱりいいなと思う。
帰り、ドラマに寄ると新宿にも渋谷にもない黒沢清スウィートホーム』のビデオを発見。すぐにカードを作って借りて帰る。