5月21日 ドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセージ』

昼、代々木上原、「按田餃子」で水餃子定食。
夕方、新宿TOHOシネマでドゥニ・ヴィルヌーヴ『メッセージ』見る。
「私は自転車をこぐ」という状況を人間の言語は並列的にしか記述できない。映画(映像)は、しかし、「私」「自転車」「こぐ」に加え、「湖」「波」「娘」「石」「風」「鳥」「飛ぶ」「死」・・・を一挙に、「同時に爆発的に」(平倉圭ゴダール的方法」)示すことができる。
ヘプタポッドの図形のような言語は、その点で映画的である。そこには過去も未来もなく(あるいは人間の知覚を超越した過去と未来だけがあり)、ただ現在だけがある。決して見尽くすことができない、あらゆる光の飽和状態。時間のクリスタル。

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