4月23日

 昼、神保町、中川君に会う。
「はちまき」で天丼食う。神保町シアター相米慎二『東京上空いらっしゃいませ』見る。
 夜、テアトル新宿瀬田なつき『PARKS』見る。
『5windows』の黄金町がそうであったように、映画館を出てからも映画で見た光景が広がっており、そして彼女を探しに、井の頭公園やサンロードに赴かずにはいられない。映画が立ち上がる瞬間、映画が歌い出す瞬間が次から次へと押し寄せ、あまりに瑞々しい。
 この映画を「奇跡」についての、あるいは「恋」についての映画と呼びたくなるのは、自分自身によって、予め言ったこと、書いたこと、また見たことが、現実化する瞬間がいくつもあるからだ。まずひとつの「宣言」なり「願い」があり、それが現実のものとなること。「ビッグ・フィッシュ」の感動的なラストが何度も押し寄せるような、あまりに幸福な映画だ。

r.gnavi.co.jp