7月10日 相撲

午後、日暮里の小崎君宅へ。
手ぶらで行くのもどうかと思って高円寺のミスター・ドーナツを買っていく。小崎君の妹もおり、ノリが最近流行りの「それな」と言うやつみたいなので最初戸惑ったが、どこか懐かしくもあって、だんだんすごく楽しくなってきた。妹は突然「4時10分から相撲が見たい」と言い、「なぜ相撲好きか?」聞くと、「一瞬で勝敗がつくから」と言う。「私はバカだからサッカーとか野球とか長いのが見ていられない」言う。
小崎君の家に来るといつも思い出すのは、それは数年前にどこかに置いてきてしまった「四の五の言わずにまず、純粋に些細なことで盛り上がる」ということで、妹のボキャブラリーの豊かさ、若さに驚きつつ、自分の脳がいつの間にかすっかり錆び付いてしまった、なにも言うことができないおじいさんになってしまった、そんな気がしてとにかく悲しくあり、一方でほんとうに楽しかった。
夕飯を谷中のイタリア料理屋根で食べ、別れる。