10月11日 高尾山

中川君の研究用のセミ捕獲の手伝いのため、高尾山登山。
4年ほど前に一度天野君と来たときはロープウェイを使い、帰りに府中のラーメン二郎に寄った。が、今回ロープウェイは使わなかった。
山道でだんご、あんばやし、ビール、山菜そばを食う。セミの鳴き声はまったく聞こえず気配すらしなかった。
下りのときかわいいフランスの女の子が連れの男女2人といた。彼女に親しみをこめてフランシーヌと呼ぶことにした。我々とフランシーヌは遠ざかったり接近したりしながらも一定の距離は保ちつつ山を下った。下り切ったあともフランシーヌと一度遠ざかったが遠くの方にフランシーヌのピンク色のTシャツを確認した。帰りの京王線もホームで待っているとフランシーヌらがやって来て我々は隣どうしになった。わきのにおいがした。吉田健一の短編に、山の清流にいたジジイと下りも一緒になって帰りの電車も乗り合わせ、家の近くまで着いてくるので近所なのかと思うと家に入ってきて住み着き、コンサートに行ってもちょっと離れたところに空中に浮いて座ってコンサートを見ており、つねにジジイが一定の距離を保って近くにいるのだが、「これはジジイが清流にいたこととまあ同じようなものだろう」とその都度思って特に気にしない、というものがあった。フランシーヌもずっと着いて来るのかと思ったが東府中で降りた。