川崎12R、蔓梅擬(つるうめもどき)賞。
買わずにレース映像だけ見る。
出走前、3歳の1番「ゼンノミチザネ」が抵抗しゲートに収まろうとしない。
父ディープインパクト、母イーデンズコーズウェイ。
帰ろうとする馬の手綱を複数の男たちが引っ張る。
少年野球チーム「タイガース」の山本監督は、
相手チームの子どもたちのことを「連中(れんちゅう)」と呼んでいた。
出走時刻の20時50分を2分ほど過ぎ、
ゼンノミチザネがゲートに収まると、川崎競馬場のロングショットに、
スパーキングナイター
蔓梅擬賞
花言葉は「大器晩成」
と今日も美しいテロップが出る。
ゲートが開くと同時にゼンノミチザネは上位4頭集団の最後尾に付く。
800mを過ぎたあたりで、
画面は、上半分が14頭の馬をとらえたロングショット、
下半分が上位集団(2-9-11-1)の4ショットの2画面に分割される。
「ゼンノミチザネは怒っている」
画面は1面に戻り、
背中に★マークのついた、
エメラルド色の光沢のあるユニフォームを着た騎手が
ミチザネを「1・・・2・・・3・・・」と鞭打った後、
「カンシュポカンシュポカンシュポ・・・」と肘を小刻みにピストンさせリズムを取る。
ミチザネはそのまま2番「ブルベアオンス」を追い越し、1着に。
ゼンノミチザネ-ブルベアオンス-ドラムの3頭で決まる。