12月3日

朝8時ちょうどに久しぶりに友人A君から電話がかかってきて起こされた。
ひとつは良い、もうひとつは複雑な2つの知らせを聞いた。それらはそれぞれ小中学生時代の友人に関するものであった。一人は結婚し、一人は逮捕された、ということであった。
逮捕された友人とは、かつて共犯関係を結んでいた。だからこれはとても他人事ではない。その共犯関係とは、エロスとタナトスに関わるものであり、お互いに似たようなある種の行動力(それは社会的には決して評価されないし何の役にも立たない)を発揮するという点で結ばれた共犯関係だったろう。共に市内を自転車でかけずりまわり、海に釣りに行き、激安王のゴミ捨て場に捨てられたビデオや道具を拾いに行った。だから10年後、立場が逆であってもおかしくはなかったかも知れない。
その後ある断絶があって彼と共に行動することはなくなった。4年ほど前に最後にブックオフで偶然あったとき、「回り回って」というふうに、彼は全身に筋肉を蓄えており、偏執狂的な表情を浮かべていた。そして今日、逮捕されたと聞いた。
それが僕であってもおかしくはなかった。これは他人事ではない。「ある種の行動力」が現実的な「力」ーそれは「筋肉」であり「組織」でありーと結び付くことによって、恐らくそれは引き起こされた。そして「ある種の行動力」は僕にとっても決してかつてのものではなく、現在も持続しているものであって、具体的には例えばー思い出す度にゾッとするがー1人でロボットレストランに行く、などであろう。それらの行動をしばしば、「Bigger than Life」と自ら呼んでいる。