8月5日 シスの暗黒卿のおじいさん

日中、工場。
シスの暗黒卿ピカデリー梅田足したような爺さんがここの工場来るごとに白くなっていく。眼窩も暗くなっていくし、匂いも変わっていき、以前は森林の匂いがしたが今日はすっぱい匂いがした。今日はとりわけゾッとするくらい白くてフォークリフトの人もその白を指摘していた。以前爺さんはベルトコンベアの先端でヘラを使って箱を開け品出ししていたが、最近体調を崩して早退したことがあって、以来コンベアの最後の方に立って流れてきた箱をひとつひとつ手で撫でるだけの役割に回された。 爺さんは触れただけで暴発するワニワニパニックみたいで完全に孤立して完全に皆から嫌われている。爺さんは私のことを「アラキ」と呼ぶ。