7月27日 ともさかりえの想い出

昼、シネマヴェーラバスター・キートン短編集、ハワード・ホークス『暁の偵察』見る。
下北沢、中川君に会う。中華「みん亭」で夕飯。2階の座敷でビールとラーメンとチャーハン食っていると、劇団らしき一行がやって来て、振り返って見るとともさかりえがいる。座敷に上がり、斜め向かいの方に静かに座ったともさかりえを凝視し、目を落としてビールをくいとやり、再び凝視し、ビールをくいとやっていると熱いものが込み上げて来る。
というのも、堂本剛版『金田一少年の事件簿』を小学校1年生の頃見ていて、それは原初的なテレビ・映像体験のひとつだからだ。土曜9時からの日テレのドラマ、『銀狼怪奇ファイル』や『透明人間』や『サイコメトラーエイジ』や『未満都市 ぼくらの勇気』や『フードファイト』などずっと見ていて、その一番最初に見たのが金田一だった(家なき子は記憶がない)。金田一はその後もレンタルビデオ屋で何度もビデオを借りて見た。だから小学生の頃はともさかりえが好きで、2年生のときには、店のショーウインドウにともさかりえがマネキンになって静止して立っている夢を見たり、3年生のときは、野球クラブの羽田野さんというコーチにむかって、あやまって、ともさかさんと言ってしまったことがある。
墓場島殺人事件で事件が解決して舟で島にやって来たともさかりえはなぜかへそ出しの服を着ていて、堂本剛に会った瞬間ビンタをする。そのシーンを思い出しながら斜め向かいに今まさにいるともさかりえを見ていて、すごいな、ひとつも変わっていないなと感動する。本当によかった。
渋谷で 米林宏昌思い出のマーニー』見る。