新宿、Ksシネマで『MADE IN YAMATO』。
清原惟の短編『三月の光』、河川敷の2人のシーンが素晴らしい。
紫のジャンパーを着た女子高生、オレンジのパーカーを着た自転車の男子高校生。
クローネンバーグ『ザ・ブルード』の子供たちのようだ。
男子高校生は、河川によって水際にできた地形を渡ったりして戯れる。
男子高校生は女子高校生にそれを「見てくれ」と言う。
女子高生は土手に座って彼を見下ろし、眺める。
川に落ちないように土から土へと飛び移り、土の地形の上に男子高校生が立つとき、
「地図が作られている」という感覚がある。「概念が発明されている」。
このとき最小のものは最大のものになる。